CTスキャンで透視してきました。

d0174278_19261263.jpg昨日は、岐阜県関市の岐阜工業技術研究所へ行ってきました。 製品検査の為にCTスキャンを求めて、朝6時 甲府出発です。
途中長野県伊那のあたりは4月中旬だというのに雪。
そうは言っても積もる程の雪ではなく、無事に到着。

さて、CTスキャンまでして何を見ようとしたかと言いますと・・・。
当社得意分野の流路構造部品の内部を見る為です。

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流路構造部品を形成するためには、溶接やロウ付け等が使われます。 これら接合の欠陥を確認する際は、内容に応じて様々な方法が採用されます。

タイヤパンクの修理でお馴染みの「水中発泡法」・・・空気を入れて水没させると、穴が開いているところからプクプク、、、。

これもお馴染みの「加圧発泡法」・・・石鹸水を怪しいところに塗って加圧すると、穴が開いているところからブクブク、、、。

機械部品で一般的な「ヘリウムリークテスト」・・・原子の直径が二番目に小さいヘリウムは、微細な穴でも通り抜けて検出できます。

表面のクラックを見つける「カラーチェック」・・・説明は省きますが、微細なクラックを目立たせてくれます。

内部欠陥を見る「超音波探傷検査」・・・物質の境界で超音波が跳ね返る特性を利用。 欠陥が境界面として検出できます。
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d0174278_1037087.jpg代表的なところは、そんなところでしょうか。 そんなことを長々書きながらなんですが、今回は接合欠陥を確認しに行ったわけではありません。
今回は 「内部流路が、溶接による歪みの影響を受けずに、最終製品として精度を保てているか」 の確認の為でした(分かり難い書き方ですが、端的に書くとこうなります)。
ともかく、製品完成後に内部を透視する必要がありました。
しかも、当社にある超音波探傷検査機では判別が難しいような複雑形状でしたので、毎度お世話になる山梨工業技術センターにご相談、「それを見るならCTスキャンでしょうね」 と岐阜の施設をご案内いただいた結果の訪問です。
あ~、長い説明でした。

d0174278_10584054.jpgd0174278_10545822.jpgさすがにお客様の製品のCT画像をお見せする訳にはいきません(大事な機能部分が全て見えてしまう)ので、当社が展示会で使用している3系統流路部品(左写真)のCT画像をご紹介します。
右の様に、内部を輪切りして見られます。 上の画像は短辺方向の輪切り、下の画像は長辺方向の輪切り。 CTスキャンは対象物を、360度全方位からX線撮影して、三次元データ化していますので、どこでも好きな位置で輪切りが可能です。

研究所の方に説明を受けながら、初めて画像を見たときの衝撃は、 「わお!」 です。
縦でも、横でも、斜めでも、ひっくり返しても、どこでも自由自在に輪切り可能! しかも1/100㎜単位での輪切りが可能!

時間さえ許せば、ずっといじっていたかった・・・。 でも時間貸しなので、そうも行きません。 製品を甲府に持ち帰って発送もしなければなりません。 後ろ髪ひかれつつCTスキャンとさようならをして来ました。
岐阜工業技術研究所の皆様、大変お世話になりました。 丁寧で分かり易いご説明に感謝しております。

帰りも伊那は結構な雪でした。 木曽駒ヶ岳から空木岳あたりの高い山で作られた雪が、強い風で運ばれてくるのでしょうか。
(この辺りの山を歩いたのは、学生の頃でした。 懐かしいですね)

そうそう、肝心の製品はまったく問題ありませんでしたので、ご安心ください。
見事な精度で仕上がっておりました。 (13/04/12 斉藤)
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by nakamura-ss | 2013-04-12 19:39 | お仕事の出来事  

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